セミナーシリーズ《鶴見俊輔と囲んで》 全5巻
2005年12月〜2006年8月刊行
定価3,850円(本体3,500円+税)
A5判、並製、各巻およそ80ページ
装幀・北沢街子
定価・各巻(本体700円+税)
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シリーズラインナップ
第1巻 井波律子(中国文学者)
『「論語」を、いま読む』2005年12月下旬刊行
「子曰わく、学んで時に之を習う。亦た説ばしからず乎。」
大キライだった漢文の授業。でも、論語って、ほんとにそんなに説教くさいのか?
「『論語』は詩なんです」と語る井波律子氏を導き手に、桑原武夫『論語』を自分たちで読んでみよう。「偉丈夫(イイオトコ)」なのは、孔子か? 桑原武夫か?
第2巻 作田啓一(社会学者)
『欲動を考える』2006年2月下旬刊行
少年犯罪をひきおこすのは、彼ら、彼女らの「他人への想像力の欠如」なのだろうか?
「倒錯」によって増幅し、混乱していく「想像力」。人をそこで突き動かしている「欲動」とはどんなものか? 他人との距離がつかみにくい。自分と他人の境界がわかりにくい。現代を、この「倒錯」と「欲動」をキーワードに掘り下げる、作田啓一氏の人間行動分析、入門篇。
第3巻 那須耕介(法哲学者)
『ある女性の生き方〜茅辺かのうをめぐって』2006年4月下旬刊行
1960年代はじめ、街育ちの30代の女性が、たった一人、身寄りもない北海道のはてへと旅立った。そして働きはじめる。海辺の町での海産物加工、農家での住み込み、観光地での店番。彼女がそこで選びなおした「生き方」とは? 戦後まもない日本でアナキズム運動に身を投じ、また、無名の市井のひとりとして自分をつきつめて生きてきた茅辺(かやべ)かのう、80余年の人生。気鋭の法哲学者・那須耕介が、その軌跡を追う。
第4巻 山田稔(作家)
『何も起らない小説』2006年6月下旬刊行
書きたいことを、書きたいスタイルで、書きたいときに書いてきた(?)山田稔氏。型にとらわれず、奔放であると同時に、禁欲的な短い文章。「京都的」で冷たい印象があると評されることもある文章のなかに潜む、熱のようなもの。辛辣な言葉を発するやさしい声。するすると読者から身をかわしていく山田稔の文学が、ここでは素人たちにじょじょに追いつめられて、山田さんも、つい、いつもは言わないことまで言ってしまいます。
第5巻 加藤典洋(文芸評論家)
『創作は進歩するのか』2006年8月下旬刊行
独創的アイデアに満ちた文芸評論を発表し続ける加藤典洋氏は、大学でも教鞭をふるう。小説はおもしろい。だけど、こんな読み方もあるよ、こうやって読めばもっとおもしろいかも、と。(小説でも、なんでも)笑えるか、笑えないかの違いはとても大事、と加藤さんは言う。歴史が進歩するように、創作は進歩するのか。ギリシア神話よりドストエフスキーは進化したと言えるのか。ともあれ、みんなが忘れているような名作を読んだら、さらに言いたくなる。「これはいい作品だ!」
刊行のごあいさつ
わたくしども編集グループ〈SURE〉は、日ごろ敬意と親しみを抱いている方がたをゲストにお招きして、ときおり少人数での勉強会を開いてまいりました。企画・立案の哲学者・鶴見俊輔さんがホスト役をつとめる、ゲストを囲んでの「寺子屋風勉強会」です。
このたび、ゲストの方がたに特別のお許しを得て、この寺子屋の様子を手軽なブックレットに再現してみることにいたしました。全部で5巻のシリーズです。
ゲストと鶴見さんの軽妙なやりとりを中心に、老いも若きも互いのひたいをつきあわせ、刺激と活気と笑いに満ちた語らいが続きます。みなさまもSURE工房のブックレット版「寺子屋」で、ごいっしょに勉強してみませんか?
編集グループ〈SURE〉(代表・北沢街子)
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