編集グループ〈SURE〉

鶴見俊輔
没後三年記念出版
2018年8月下旬刊行
鶴見俊輔『敗北力 Later Works』増補版

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ご好評いただいた本書旧版に、
鶴見俊輔(1922─2015)最晩年の思索の到達点
「複数の自我」(「京都新聞」2011年11月11日夕刊掲載)など、五本の論考を増補。
没後三年の記念出版といたします。

鶴見俊輔が
計画していた
最後の自著──。

「『敗北力』という小さい本を書く。日本人の敗北力と、私個人の敗北力について。」
(2011年2月15日付、「もうろく帖」後篇より)
「『鶴見俊輔後期の著作』として、はじめに敗北力を置き、いくつかの断片、終わりに『小田実についてのおぼえがき』を置くか。
 Tsurumi; Later Works とする。
 どこから出すとも決めていないが、相手方の同意を得ることができれば、編集グループSURE。」
(2011年4月11日付、同)

2018年8月下旬刊行

定価3,300円(本体3,000円+税)

四六判・上製、304ページ
発行・発売 編集グループSURE
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刊行のごあいさつ

 哲学者の鶴見俊輔さん(1922-2015)は、著述だけでなく、50年間に及んだ雑誌「思想の科学」の刊行をはじめ、編集者としての働きにも、熱意を抱きつづけました。  90歳代に近づくと、自著『敗北力 Later Works』の構想を抱き、収録文の表題を記したカードを何度ともなく並べかえ、病床でも自著の編集に没頭しておられたとのことです。  「敗北力は、どういう条件を満たすときに自分が敗北するかの認識と、その敗北をどのように受けとめるかの気構えから成る。」  「今回の原子炉事故に対して、日本人はどれほどの敗北力をもって対することができるか。これは、日本文明の蹉跌だけではなく、世界文明の蹉跌につながるという想像力を、日本の知識人がもつことができるか。」(「敗北力」、2011年より)  本書旧版は、この鶴見さん自選22篇(《著者自編 Later Works》)に加え、晩年の《未発表詩篇》5篇、および著者後期の《未収録稿》9篇から成っていました。今回、新たに著者最晩年の思索の到達点となった「複数の自我」など5篇を《増補》として加えます。  鶴見俊輔『敗北力 Later Works』増補版は、8月下旬刊行予定です。ゆかりの読者の皆様に、予約申し込みによるご支援をお願いいたします。

2017年神無月

編集グループSURE(代表・北沢街子)


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